物語Ⅹ

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Sは訳が分からず、目の前の人だかりを、ぼんやりと眺めていた
早く逃げるんだよというMの声に我に帰った
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その時Sは足が動かない事に
初めて気がついた
奴らも簡単には逃がすわけにいかないのだ
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異変に気づいて奴らが追いかけてきた
Mも少し焦った
最後の手を使うしかなかった
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MはSの手をとった、そして呪文を唱えた
甘い香りを振りまきながら天使のように舞いあがった
Mの美しい姿に、Sはうっとりしながら意識を失っていった
 
by tes_music_system | 2007-09-24 22:26
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